#11 法定成年後見制度の後見って?①
前回の動画では、成年後見制度には、法定後見制度と任意後見制度が
あることを解説しました。今回は、法定後見制度の「成年後見」という
制度について解説します。
民法7条には
精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状況にある者
と定められています。
この「成年後見」は判断能力が常に欠けている方の保護のための制度です。
このような方は、療養看護を必要としている場合が多く、療養看護を受けるためには介護サービス利用契約などの「契約」という法律行為を行う必要があります。しかし、ご自身ではほとんど何もできず、ご自身の財産の管理をすることもできません。
そこで、家庭裁判所に「成年後見人」を選任してもらって、成年後見人に法律によって包括的な代理権を与えて本人の代わりに必要な法律行為をしてもらうことになります。
次回は、成年後見人のできることって?を解説します。